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5周年を迎えて人気が高まるイーサリアム

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update 2021.08.31 15:30
5周年を迎えて人気が高まるイーサリアム

update 2021.08.31 15:30

企業向けプラットフォームとしての普及が進む

2014年の販売開始から5年を迎えたイーサリアム(Ethereum)は、ブロックチェーンソフトウェアを開発するConsenSys(本社:49 Bogart St Brooklyn NY 11206[1])の調査により、昨年からその人気が顕著に高まっていることが明らかになった。[2]

ConsenSysによると、創設以来イーサリアムのメインネットワークは、5億件にも上るトランザクションを処理しており、その件数は今年だけでも約1億3,000万件を記録するという。また、生成されたイーサリアムの固有アドレスは、合計7,000万件を超え、その内約90%がアクティブな状態のようだ。現在は、より効率的なシステムの構築を目指し、既存のコンセンサスアルゴリズムからPoS(プルーフオブステーク)への移行を進めており、今年2月に実施されたイーサリアムのハードフォーク、コンスタンティノープル(Constantinople)に続き、セレニティ(Serenity)と呼ばれる次期ハードフォークの実施を見据えている状況だ。

ある調査会社によると、約95%の企業が2019年度中にブロックチェーン技術への投資を計画し、約84%の企業がブロックチェーンは主流な技術として普及すると見通していることが明確になった。このような環境の中、ブロックチェーンの導入を検討している企業の需要を取り込むことで、イーサリアムはより多くの開発者を獲得することに成功したようだ。今年1月時点、イーサリアムのコアプロトコル開発に取り組む開発者は平均240名となっているが、この数字は別の仮想通貨プロジェクトであるカルダノ(Cardano)やビットコイン(Bitcoin)を上回り、コードコミット(プログラムの更新処理)数に関してはビットコインの8倍またはリップル(Ripple)の20倍の規模に達した。

イーサリアムは企業向けプラットフォームとしての価値を高めており、ConsenSysの調査によると、あるサイトでトップ50にランクインしたdApp(分散型アプリケーション)の内、実に29件が同ブロックチェーン上で構築されたものだということがわかっている。仮想通貨市場が調整相場に突入したため、イーサリアムは価格低迷の展開に苦しんでいる印象が強いものの、今回、ConsenSysが明かした統計からもその需要は確かに拡大していると言えるだろう。今後もイーサリアムの取り組みに期待しながら、その動向を見守っていきたい。

release date 2019.07.31

出典元:

ニュースコメント

dApp数はダントツもユーザー確保に課題

主要なdAppプラットフォームとしてイーサリアムの他にイオス(EOS)やスティーム(Steem)、トロン(Tron)などが挙げられるが、現在、これらのブロックチェーン上では少なくとも2,000件以上のdAppが運用されているという。その中のおよそ1,300件はイーサリアムをベースとしたものだが、既に活動を停止しているものも多く、今でもアクティブのステータスを維持しているのは約半分しかないようだ。アクティブユーザー数で見るとその傾向が顕著に表れており、トロンは200件以下のdAppで約30万人、イオスは400件以下のdAppで25万人を抱えているのに対し、イーサリアムは全体で20万人にも満たない。イーサリアムではCLICがアマゾン向けの決済システムの構築を試みるなど、将来性の高いソリューションも開発されているだけに、今後はdAppプラットフォームとして益々の発展を見せてくれることに期待したい。


Date

作成日

2019.07.31

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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