Select Language

弱気な仮想通貨市場で乱高下するイーサリアム価格

弱気な仮想通貨市場で乱高下するイーサリアム価格

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:22
弱気な仮想通貨市場で乱高下するイーサリアム価格

update 2021.08.31 15:22

リスク回避の流れが強まりつつある仮想通貨市場

仮想通貨市場全体の時価総額が第2位の規模を誇るイーサリアム(ETH/USD)は、今月17日から18日にかけ30ドル近い急落に見舞われている。イーサリアムは、前日比で28ドル下落の11%減少となり、現在は196ドル近辺を推移している。この下げ幅は、先週記録した35%もの価格高騰による恩恵を半減させる計算となる。[1]

この価格の乱高下は、先週イーサリアムが買いの爆発的な需要に支えられ、過去12ヶ月の日間の取引量記録を更新したことに端を発している。低迷を見せていたイーサリアムは、投資家の市場への関心の高まりを背景に、12日から15日の3日間で167ドルから228ドルへと押し上げられた。しかし、その動きも長くは続かず、今週に入り一転、売り勢力の拡大によって、再び日間取引量の記録を更新する形で急落という結果を招いている。

このような動きは他の通貨でも確認されており、時価総額で上位10位に入るビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、カルダノ(ADA)、モネロ(XMR)などを含む6つの通貨も、前日比でそれぞれ6%を超える価格ダウンとなっている。中国で6月に発表された第2回目の中国仮想通貨格付と8月に発表された第4回目の中国仮想通貨格付で、続けて首位となったイオス(EOS)に至っては、なんと12%以上の下落を記録しており、通貨安の影響を大きく受けている。

世界最大の仮想通貨として知られるビットコイン(BTC)においては、他の通貨に比べると比較的マシな状況にはあるものの、前日比4%の下落を記録しており、現行価格の6,223ドルは過去12ヶ月の底値となる5,800ドルラインへ手が届く状況にある。もしもビットコインが年間の底値を更新するようなことがあれば、仮想通貨市場のリスク回避の流れが進み、弱気な市場の雰囲気に拍車をかけることとなるだろう。

release date 2018.9.17

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨市場第二位のイーサムリアとは

イーサムリアは、2013年にVitalik Buterin氏というロシア人によって開発された、現在仮想通貨市場の時価総額第2位を占める仮想通貨である。Buterin氏は現在もイーサリアムの開発の中心に携わっており、他の仮想通貨プロジェクトアドバイザーとしても活動している。イーサリアムというのはプラットフォームの名前であり、そのトークンはEther(イーサ、ETH)となっている。ビットコインが決済や送金を目的とした仮想通貨であるのに対し、イーサリアムはスマートコントラクトという技術を備えた非中央集権のプラットフォームであり、人の手を介さずにプログラムを自動かつ的確にスピーディに実行する画期的なシステムが大きな特徴となっている。また、プルーフ・オブ・ステークという承認アルゴリズムを採用しており、ビットコインが採用しているプルーフ・オブ・ワークのように仕事量で承認するのではなく、コイン年数によって正しいことを証明するため、強い資本を持つマイナーが優位に立つということが起きにくくなっている。 イーサリアムからトークン発行の規格としてリリースされたERC20は、多くのICOに利用されており、また、送金するのにかかる時間もビットコインが約10分であるのに対し、イーサリアムは約15秒と大変短く、今後はビットコインのように決済手段として使用されていくことが予想される。多くの機能を備えたイーサリアムであるが、まだ開発途上の段階にあり今後もアップデートが予定されている。将来が期待される仮想通貨であることは間違いなく、現在世界的にも大きな注目を集めているイーサリアムに、今後も引き続き注目していきたい。


Date

作成日

2018.09.17

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

Exnessの出金方法から銀行振込が消えた!復旧の見通し立たず代替手段への切り替え必須か

2025年8月、海外FX業者のExnessの出金ページから国内銀行振込が削除されました。サポートは「復旧時期は未定」としており、今後は完全に銀行振込が使えなくなる可能性もあります。銀行振込でしか出金したことがない方は、代わりの決済方法を用意する必要があります。
update2025.08.06 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00
口座開設で15,000円のボーナス 口座開設で15,000円のボーナス

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル