作成日
:2025.08.06
2025.08.08 17:37
2025年8月、海外FX業者のExness(エクスネス)の出金方法から一時的に国内銀行振込が削除されました。これまでも一時的に振込を利用できなくなることはありましたが、今回は出金手続きページから国内銀行振込の表示そのものが削除され、出金はオンラインウォレットと仮想通貨(暗号資産)に限定されていた状態です。
現在は復旧しているものの、今後も同様のトラブルが発生する可能性は否定できません。これまで国内銀行振込でしか出金したことがない方は、代わりの決済方法の準備を検討するのが望ましいと言えるでしょう。
2025年8月2日頃からExness(エクスネス)の出金ページから国内銀行振込が一時的に削除されていました。
Exnessでは、以前にも何度か国内銀行振込が利用できなくなったことがありましたが、その際は出金ページの「Bank Transfer(銀行振込)」の横に「メンテナンス中」と表示されているだけで、振込の表記自体が削除されることはありませんでした。
しかし、今回は国内銀行振込の表示が一時的に出金ページからなくなっており、銀行振込を選択できない状態が発生していた状況です。なお、当記事執筆現在(2025年8月8日)では出金ページに国内銀行振込が復旧しており、利用できる状態となっています。
出金時の決済方法から一時的に国内銀行振込が削除されていましたが、入金では従来どおり振込での送金が可能です。
国内銀行振込で入金する際は、もともと「Bank Transfer(銀行振込)」か「Bank Transfer2(銀行振込2)」を選択することができましたが、現在銀行振込2はメンテナンス中で選択することはできません。
銀行振込は、銀行振込2と比較すると送金にやや時間がかかります。最大で5時間ほどかかるため、すぐに入金したいという場合は、国内銀行振込以外の決済方法を利用した方が良いでしょう。
出金ページから国内銀行送金が削除された際に、Exnessのカスタマーサポートに問い合わせたところ、「国内銀行振込での出金の復旧時期は現時点では未定」との回答がありました。現在は復旧しているものの、今後も同様のトラブルが発生する可能性は否定できません。
実際、Exnessではこれまでも銀行振込に関する不具合や一時的な入出金の遅延が度々発生しており、出金が正常に行えない状況が続いていた経緯があります。背景には、オンラインカジノ規制の強化に伴う収納代行業者への圧力や利用制限があるとみられています。
最近ではオンラインカジノユーザーや事業者だけではなく、送金を行っていた収納代行業者が摘発される事例も確認されています。そのため、一部ではExnessが利用していた収納代行業者がオンラインカジノの取引に関わっていたのではないかと言われています。
Exness(エクスネス)で利用可能な銀行振込以外の出金方法は、オンラインウォレットと仮想通貨(暗号資産)のみとなっています。オンラインウォレットはbitwalletとSTICPAYの2つに対応しています。仮想通貨については、ビットコインやイーサリアム、テザーなどの従来の主要銘柄に加えて、新たに「TRON(トロン)」が出金オプションとして追加されました。
原則として海外FX業者では、入金時に使用した決済手段と同じ方法で出金しなければなりません。そのため、銀行振込によって入金していた場合、入金した金額までは銀行振込によって出金する必要があります。
しかし、Exnessでは、今回のように技術的問題やその他のトラブルで銀行振込が利用できなくなった場合、サポートチームに連絡して追加の認証を受けることで、銀行振込以外の方法で出金できるようです。
今回のようなトラブルが再度発生した際などには、Exnessのサポートに出金手続きの方法を確認すると良いでしょう。
将来的に、オンラインウォレットと国内銀行口座の間で送金ができなくなる可能性も指摘されています。
2025年に改正された資金決済法では、海外FX業者が利用しているようなクロスボーダー収納代行が規制の対象になると見られています。現状では、オンラインウォレットと国内銀行の間で送金する際には、クロスボーダー収納代行業者を介して取引が行われています。
この規制により、海外FX業者からオンラインウォレットへの出金はできても、今後はオンラインウォレットから国内銀行口座へ出金できなくなるなどのリスクがあります。そのため、オンラインウォレットを銀行振込の完全な代替手段として、利用するのは難しいと言えるでしょう。
将来的な送金リスクに備えて、仮想通貨送金の環境整備を早めに進めておくことが望ましいでしょう。
ネット上では今回の一時的な銀行振込削除に関して、Exness(エクスネス)ユーザーによる目立った反応は見られません。日本での知名度が高いブローカーということもあり、以前の入出金トラブルの際は多くの遅延報告がSNS上に投稿されました。
一方で、オンラインウォレットでの出金をすすめるポストも一定数投稿されており、現在までに多くのユーザーが銀行振込から別の決済手段に切り替えていると見られます。そのため、今回はユーザーの混乱が起きなかったと考えられます。
しかし、他の海外FX業者では現在も国内銀行振込での出金が可能な場合も多く、主要ブローカーの中でExnessだけが使えない状況が発生し続けた場合、利便性を重視して他社への乗り換えを検討するユーザーが増える可能性もあるでしょう。
2025年以降、オンラインカジノ規制の影響のほか、銀行側の判断で個人の国内銀行口座が凍結される事例がSNS上で報告されており、海外FXユーザーの間で警戒感が高まっています。こうした背景から、国内銀行振込やオンラインウォレットに代わる送金手段として、規制の影響を受けにくい「仮想通貨(暗号資産)」による送金が注目されつつあります。
この流れを受けて、今後は海外FX業者側も仮想通貨での入出金対応を一層強化し、ユーザーのニーズに応えようとする動きが加速する可能性があります。金融庁は1年以内に改正後の資金決済法を施行するとしており、送金インフラの見直しはFX業者・ユーザー双方にとって喫緊の課題と言えるでしょう。
作成日
:2025.08.06
最終更新
:2025.08.08
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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