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​​仮想通貨はスラングが多い?気になる表現を解説

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update 2023.03.16 15:54
​​仮想通貨はスラングが多い?気になる表現を解説

update 2023.03.16 15:54

インターネットでは仮想通貨(暗号資産)に関する話題が活発に投稿されており、独特な表現やスラングが生まれています。このため、仮想通貨で何が起きているのかを把握するには、スラングを理解する必要があります。そこで、主要なスラングや用語を解説します。

投資家心理に関する表現

FUD(Fear, Uncertainty, Doubt)

FUDは、恐怖や不確実性、疑念を示す言葉として定着しています。仮想通貨市場では、出所不明な情報や悪意を持った噂が広がることが多々あります。こういったFUDは、ネガティブキャンペーンのような形で大衆心理を煽って、影響を及ぼします。FUDの例としては、日本の大手取引所であるコインチェックが大規模なハッキング被害に見舞われた際に、資金が戻ってこないとの噂が広まって仮想通貨コミュニティに不安が広がったことなどが挙げられます。

FOMO(Fear of Missing Out)

FOMOは、「機会を逃すことへの恐れ」を意味するスラングです。仮想通貨は値動きが激しく、短期間で価値が数十倍に上昇することもあります。このため、買う機会を逃した後に価格が大きく上昇すると、他人に取り残されたと感じる場合があります。

JOMO(Joy of Missing Out)

JOMOは「機会を逃すことへの喜び」を意味します。不安から解放されることをポジティブに捉えたスラングであり、FOMOと反対の状況を示しています。

HODL

HODLは、英語のHOLD(保持する)を意味するスラングです。元々、HOLDのスペルミスで誕生したといわれており、仮想通貨コミュニティでは、ポジションの長期保有を促す言葉として広く使われています。仮想通貨価格が下落している時などに、特によく見かけます。

BUIDL

BUIDLは、HODLと同じく英語のBUILD(構築する)をもじった言葉です。BUIDLは、仮想通貨の取引や保有だけでなく、ブロックチェーンや仮想通貨エコシステムの構築への積極的な貢献を呼びかけるために使われます。

SAFU

SAFUは、大手取引所BinanceのCEOチャンペン・ジャオ氏が「Funds are safe(資金は安全です)」と事あるごとに発言していたことを受け、あるクリエーターがそれをもじって「Funds Are Safu」というタイトルの動画をYouTube上で公開し、流行したスラングです。後に、Binanceはハッキングなどの被害に対応する保険基金を設立し、その名前をSAFU(Secure Asset Fund for Users)としています。それ以外にもSAFUは、ジャオ氏が発言した通りに資金が安全であることを示す言葉としても使われます。

仮想通貨の値動きに関する表現

ROI(Return On Investment)

ROIは、日本語で投資利益率を意味します。一般的に投資の世界でも、投資効率をはかる指標として用いられています。仮想通貨市場では、DeFi(分散型金融)関連サービスの収益性を示すために利用されることが多いです。ROIは「利益÷投資額x100%」で求められ、数字が大きければ大きいほど優れた投資だと評価できます。

ATH(All Time High)

ATHは、過去最高値を指します。投資の世界で広く使われ、特に成長著しい仮想通貨市場でよく目にします。

ATL(All Time Low)

ATLは、ATHと反対に過去最安値を意味します。ATLにある仮想通貨は、弱気であることがうかがえます。

BTD(Buy the Dip)

BTDは、日本語で押し目買いを指します。押し目買いとは、株価や仮想通貨価格などが上昇すると予想する時に、一時的に価格が下落した所を狙って買う方法です。

BTD

PnD(Pump and Dump)

PnDは、過度なプロモーション活動などで仮想通貨価格を釣り上げた後、売り抜ける行為を指します。仮想通貨市場では、情報操作などの規制が株式等に比べて緩く、PnDが頻繁に行われている模様です。

Lambo

Lamboは、世界的な高級車「ランボルギーニ」を意味します。ランボルギーニは仮想通貨での成功のシンボルとなっており、「When Lambo(ランボルギーニはいつ買えるようになる?)」などの使い方で、仮想通貨の値上がりを期待する言い回しとして用いられます。

規制などに関する表現

DYOR(Do Your Own Research)

DYORとは、投資する際のリスクを自身で調べるべきだという言葉です。特に仮想通貨では、詐欺的なプロジェクトが多いことから、他人の情報を信じるよりもDYORが望ましいとされています。

DD(Due Diligence)

DDは、日本語でデューデリジェンスと訳されます。デューデリジェンスとは、投資判断を下す際に、どのようなリスクが存在するのかを明確にするプロセスです。仮想通貨投資の場合、規制や開発チーム、パートナーシップの有無などの確認が該当します。

KYC(Know Your Customer)

KYCは、取引所等による顧客の身元確認を指します。架空の人物や法人による口座開設を防ぐために、身分証明書等を提出させることによって行われます。

AML(Anti-Money Laundering)

AMLは、日本語で資金洗浄対策を指します。仮想通貨は資金洗浄として利用され得ることから、取引所等は不自然な取引を監視し、犯罪収益等が不正に利用されないように監視します。

CFT(Countering the Financing of Terrorism)

CFTは、テロ資金供与対策と訳されます。テロ組織への資金流出を防止するためのもので、取引所や仮想通貨関連サービスはこの対策の実施が求められます。

その他の表現

AMA(Ask Me Anything)

AMAとは、仮想通貨関連プロジェクト等とユーザーの間の質疑応答です。仮想通貨コミュニティでは、ライブ配信機能を使ったAMAが活発に行われています。仮想通貨関連プロジェクト等の関係者がユーザーの質問に答え、不安の解消や問題の解決、プロモーションなどを目的に双方向のコミュニケーションが図られます。

P2E(Play to Earn)

P2Eはブロックチェーンゲームの一種で、ユーザーは遊びながら稼ぐことができます。具体的な特徴として、仮想通貨が報酬として配布されることや、ゲーム内アイテムやキャラクターがNFTとして発行されていることなどが挙げられます。

CMC(CoinMarketCap)

CMCとは、情報ポータルサイト「CoinMarketCap」を指します。仮想通貨のチャートや投資情報の参照元として活用されています。

WP(Whitepaper)

WPは、ホワイトペーパーという名の書類の略称です。この書類はプロジェクト開発チームが制作し、仮想通貨やプロジェクトの詳細がまとめられています。これはどの仮想通貨プロジェクトにも存在し、投資家はホワイトペーパーを読んで投資判断します。


Date

作成日

2022.05.30

Update

最終更新

2023.03.16

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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