Select Language

BitDAOがGame7に出資!ブロックチェーンゲーム開発に参入

BitDAOがGame7に出資!ブロックチェーンゲーム開発に参入

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2023.03.16 15:54
BitDAOがGame7に出資!ブロックチェーンゲーム開発に参入

update 2023.03.16 15:54

2021年11月17日、DAO(自律分散型組織)であるBitDAOは、ブロックチェーンゲーム開発プロジェクト「Game7」に4億ドル相当の仮想通貨(暗号資産)を出資することを決定しました。

DAOとは参加者の意思により運営方針を決める組織で、今回のGame7への出資も、BitDAOのトークン(BIT)保有者による投票で決定されました。

BitDAOとは

BitDAOはDefiプロジェクト支援を目的とした組織であり、どのプロジェクトを支援するのかについて、BitDAO参加者の意向を反映して決定されます。

具体的には、BitDAOが発行するトークン「BIT」を保有する人がBITの投資先等について提案し、BIT保有者による投票で採用されたら実際に投資が行われます。投資先のプロジェクトが成功すれば、BitDAO、そしてBITトークン保有者が恩恵を受けられるという仕組みです。

BitDAOの仕組み

なお、投票は1人1票でなく、株式と同様にBIT保有数量が投票数になりますので大口保有者が有利ですが、少額保有者であっても「デリゲート」という手続きを行えば、BitDAOの意思決定を行う投票に参加できます。

Game7とは

Game7は、BitDAOから4億ドル相当の仮想通貨(暗号資産)、ゲーム用ブロックチェーンプラットフォームの提供を行うForte(フォルト)から1億ドルの合計5億ドルの資金調達に成功しました。

Game7は、ブロックチェーン上で様々なゲームを制作する予定ですが、運営方式としてBitDAOと同様のDAO(自律分散型組織)を目指しています。つまり、特定の運営者が全てを決める従来の方式と異なり、最終的に利害関係者の投票で運営方針を決定する形式です。

最大の資金提供者であるBitDAOはGame7の所有権の多くを持ちますが、運営に関するBitDAOの投票権は20%、その一方でコミュニティ参加者(プログラマーなどゲーム制作に造詣が深い専門家)の投票権を60%にしています。こうすることで、ユーザーの好みに沿った良質なゲーム制作を目指しています。

また、他のブロックチェーンゲームと同様に、アイテム等を自由に売買できるようにする方針であり、ゲームで得たアイテム等は単なるデータではなく、換金できる資産としてユーザーに還元します。

最近は、ブロックチェーンゲームに関連する仮想通貨の価格上昇が顕著です。その筆頭である、ゲーム「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」のAXSトークンは、価格が100倍近くに高騰しています。Game7でも、このようなゲームがいくつも生み出されることが期待されています。

Axie Infinityのチャート

投票参加者数は少ない

Game7への出資は、BitDAOの意思決定投票で賛成多数を得て行われました。コインテレグラフなど海外の仮想通貨メディアで取り上げられ、SNSでの反響も大きかったですが、投票参加者自体は限られたものでした。

投票結果の内訳を見ますと、BITトークン保有アカウント数は確認できるだけでも1万を超えていますが、実際に投票したのは11アカウントしかありません。その大半が1,000万BIT(現在のレートで約28億円相当)の大口保有者でした。つまり、SNSなどでの反響に関わらず個人投資家はほとんど投票に参加していないということになります。

この理由には、Bybit(バイビット)で開催されているキャンペーンが関係しているかもしれません。BybitはBITをステーキングすると、BITや他の新規上場仮想通貨をもらえる「Bybitローンチプール」のサービスを提供しており、現在BITトークンをステーキングすると、BITトークンの他、旅行系プロジェクトの「TRVL」、多文化交流プロジェクトの「GM」、分散型取引所(DEX)の「WOO」を受け取ることができます。

「Bybitローンチプール」には4種類の仮想通貨で合計3万7,000人以上が参加しており、多数の個人投資家が参加しているとみられます。このようなキャンペーンに参加すると、投票に必要な「デリゲート」を行うことができないため、投票参加者が少ない一因になっている可能性があります。

出資先の成功がBITに影響

BitDAOは、DeFiプロジェクトに出資を行い、出資先が成功を収めることで自身の価値も向上させていくプロジェクトです。

このため、今後のBITトークンの値動きには、今回出資したGame7や、10月末に出資を行った大手仮想通貨取引所FTXが順調に成長するかどうかが影響を与える可能性があります。BITトークン保有者は、Game7の今後の進展にも要注目ですね。

BITトークンは、Bybit(バイビット)やGate.ioで現物を購入できます。


Date

作成日

2021.11.25

Update

最終更新

2023.03.16

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意

ThreeTraderやVantageのX(旧Twitter)公式アカウントに表示制限がかけられていることが確認されました。本記事では海外FX業者のアカウントが制限された背景や、こうした状況で注意すべき偽アカウント詐欺について説明します。
update2025.07.04 19:00

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.12 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル