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マイニング企業Hut 8、2020年度売上高が半減

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update 2022.04.20 12:27
マイニング企業Hut 8、2020年度売上高が半減

update 2022.04.20 12:27

新型コロナウイルスおよび半減期の影響で生産性が低下

カナダのトロント証券取引所(Toronto Stock Exchange)【以下、TSXと称す】に上場するマイニング企業であるHut 8 Mining Corp.(本社:130 King Street West, Suite 1800 Toronto, Ontario, Canada M5X 2A2[1])【以下、Hut 8と称す】が、2020年度の決算発表を行い、同社の売上高が前年度から半減したことが明らかになった。[2]

今回の発表によると、Hut 8の売上高は前年度の8,200万ドルから4,070万ドルまで減少しているという。Hut 8はマイニング事業を中核に添えており、2020年度はビットコイン(Bitcoin)マイニングから3,900万ドル、ホスティングサービスから残りの収益を上げているようだ。Hut 8がマイニングしたビットコイン数も前年度の8,618BTCから2,798BTCにまで下落しているが、これに関して、同社は新型コロナウイルス(COVID-19)や半減期の影響を受けて生産性が低下したことが原因だと説明している。

一方、Hut 8はマイニングコストを4,540万ドルから3,970万ドルに圧縮し、全体では45%減となる340万ドルの費用削減に成功した。結果的にHut 8の純利益は87%増となっており、税引前利益は210万ドルから400万ドルに増加している。これに併せて、Hut 8は2021年第2四半期末までに1.3EH/s(エクサハッシュ/秒)のハッシュレートを生成することを念頭にインフラ強化を目指し、MicroBTのM30S Minersを5,400台購入したという。

Hut 8は最も多く自己採掘のビットコインを保有する企業となっているが、2021年度はどのような成果を上げるのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.03.29

ニュースコメント

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仮想通貨関連企業が活発な動きを見せるカナダ


カナダでは仮想通貨(暗号資産)市場が盛り上がりを見せており、数多くの仮想通貨関連企業が台頭してきている。TSXに上場したBanxaなど、中には一般企業と同じく公開市場から資金調達を行い、事業拡大を試みる企業も登場しているようだ。その他、仮想通貨投資企業のGalaxy DigitalなどもTSXに株式を上場し、同様の動きに出ているという。このような状況を受け、カナダ市場には仮想通貨関連企業へ投資を拡大する大手企業の資金が流入してきており、例えば、フィデリティ投信およびその子会社が仮想通貨マイニングサービスのHiveやHut 8の株式を取得している。パーパスが世界初のビットコインETFを上場するなど、カナダの仮想通貨市場は発展を続けているが、どのように偏移していくのか、今後も同国での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2021.03.29

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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