Select Language

米みずほ証券、給付金の一部がビットコイン市場に流入する可能性を指摘

米みずほ証券、給付金の一部がビットコイン市場に流入する可能性を指摘

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
米みずほ証券、給付金の一部がビットコイン市場に流入する可能性を指摘

update 2022.04.20 12:27

約2.7兆円がビットコイン投資に充てられると試算

米国のバイデン政権が新型コロナウイルス(COVID-19)経済対策として実施する3,800億ドル(約41兆円)の現金給付の内、10%ほどの資金がビットコイン(Bitcoin)と株式市場に流入する可能性があると、米国みずほ証券の調査結果を基に複数の海外メディアが報じた。[1]

米国みずほ証券の調査は、世帯収入が15万ドル(約1,630万円)以下の235人を対象に実施されたという。その内の約200人が、3月11日にバイデン大統領が署名して成立した新型コロナウイルス経済対策法案に基づき、1人当たり最大1,400ドル(約15万円)の現金給付を今後数日のうちに受け取る見込みであると回答している。同調査によると、給付金を受け取る人の内35~40%はビットコインや株式に投資したいと回答しており、3,800億ドルに上る現金給付の約10%に当たる400億ドル(約4.3兆円)が、これら金融商品の購入に充てられる可能性があるという。

更に、調査回答者の内61%は株式よりもビットコインを選好しているようだ。このデータを基にすると、250億ドル(約2.7兆円)ほどが同仮想通貨に投資される見込みだ。また、給付金をビットコインや株式に振り向ける割合に関しては、1~20%とする回答者が最も多く、全体の21%を占めたという。

米国みずほ証券のマネージングディレクターを務めるDan Dolev氏は、今回の給付金を活用した投資により、現在1.1兆ドル(約120兆円)規模に及ぶビットコイン市場が2~3%上昇する可能性があると指摘している。また、同氏はVISA(ビザ)やmastercard(マスターカード)、Paypal(ペイパル)、Square(スクエア)といった仮想通貨に関連した銘柄も、個人投資家による買いの恩恵を受けるという。

給付金を活用した投資拡大が見込まれる中、既に一部の米国人が現金給付の振り込みを受けている模様であり、引き続き同国の個人投資家動向に注目したい。

release date 2021.03.17

ニュースコメント

comment

仮想通貨利活用の裾野が拡大


給付金を活用した投資の調査に関しては、2021年2月、ドイツ銀行(Deutsche Bank)も米国人430人を対象に実施しており、回答者の内37%が給付金を株式投資に充てる計画であると回答したという。また、35歳未満の回答者の内61%が過去1年以内に投資を始めていたことに鑑みると、給付金が投資を試みるきっかけになっていると推察できる。一方で、ビットコインを始めとする仮想通貨を巡っては、機関投資家による市場参入も活発化している。例えば、Tesla(テスラ)によるビットコイン投資が大きな話題となった他、世界最大の資産運用会社であるBlackRockがビットコイン先物に投資する可能性を示唆している。加えて、既存金融機関による仮想通貨関連サービスも増加傾向にある。例えば、パーパスが世界初のビットコインETFの上場に漕ぎ着けた他、直近では、ゴールドマンサックスが仮想通貨デスクを再開する可能性があると報じられている。給付金を活用したビットコイン投資の拡大が見込まれる米国市場において、ビットコインETFなどの新たなソリューションの提供を通じて市場が更に活性化することに期待したい。


Date

作成日

2021.03.17

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Bybitが日本ユーザーの新規登録を停止!日本撤退で海外FXユーザーにも影響大か?

Bybitが2025年10月31日をもって日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。既存ユーザーは継続利用できるものの、締め出しも時間の問題と予想する声も少なくありません。本記事では、Bybitの発表内容や海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.11.06 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

FXGT破綻の噂がSNSで再浮上、CEOは「完全なデマ」と否定

海外FX業者のFXGT(エフエックスジーティー)が「経営破綻の危機にある」との噂が一部で広がっています。噂が流れているのは主にX(旧Twitter)で、FXGT公式はこれを否定しています。当サイトではFXGTにこれらの噂について、事実確認を行いました。
update2025.11.04 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル