Select Language

ESMA、監督基準統一常設委員会の委員長を任命

ESMA、監督基準統一常設委員会の委員長を任命

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.12.21 12:50
ESMA、監督基準統一常設委員会の委員長を任命

update 2021.12.21 12:50

委員長の任期は2023年2月1日まで

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は、監督基準統一常設委員会(Supervisory Convergence Standing Committee)【以下、SCSCと称す】の委員長及びシニア・スーパーバイザーズ・フォーラム(Senior Supervisors Forum)の理事長に、オランダ金融市場庁(Authority for the Financial Markets, AFM)の執行役員を務めるJos Heuvelman氏を任命したことを発表した。[1]

SCSCへの委任事項としては、ピアレビューの実施及び問題点の把握が挙げられる。また、監督基準の収斂性(しゅうれんせい)に関連した共通フレームワークの策定や、ESMAの監督局理事会(Board of Supervisors)へのワーキングプログラムの実施報告、及び分野横断的な問題への対応も同常設委員会に委任されるという。ESMAによる任命の効力は即座に発生し、委員長の任期は2023年2月1日までとなるとのことだ。

ESMAの常設委員会は、ESMAやEU加盟各国の規制当局における証券市場規制の専門家で構成され、各分野の政策立案を司る。2020年2月、ESMAは各常設委員会の委員長を任命しており、今回、SCSCの委員長も任命することで、監督体制の強化を図っている模様だ。各常設委員会が、健全な証券市場の形成に向けた取り組みを推進することに期待したい。

release date 2020.12.21

出典元:

ニュースコメント

汎欧州で統一的な監督フレームワークの構築を目指すESMA

ESMAが汎欧州証券市場の統一的な監督を目指す中、必ずしもEU加盟各国当局との足並みが揃っていない模様だ。例えば、2018年8月、ESMAは最大レバレッジを30倍に制限するCFD規制策を導入したが、ポーランドは同国を拠点とする海外FXブローカーに対し、最大レバレッジ100倍の取引サービスの提供を認めている。直近では、KNFがサーベイを実施し、同国が独自に導入したレバレッジ制限の効果に関するモニタリングを開始した。またドイツの有力フィンテック企業であるWirecardの破綻を受け、ESMAはドイツの財務報告制度を審査し、複数の監督不備や非効率性、法的・手続き面における問題点を指摘している。今回、同局はSCSCの委員長を任命し、即座に陣頭指揮を執らせることで、汎欧州を対象にした調和的且つ効果的な規制策の構築を急いでいると推察される。2021年4月、ESMAが新局長の下で新たな船出を迎える中、欧州全域で統一的な監督フレームワークの構築に向けた取り組みに今後も注目したい。


Date

作成日

2020.12.21

Update

最終更新

2021.12.21

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

【15,000円付与】FXON口座開設ボーナスキャンペーン

海外FX業者のFXONが口座開設ボーナスタイアップキャンペーンを開催中です。新規口座を開設すると15,000円分のボーナスを受け取れます。
update2025.08.26 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

初めてのバックテストでも安心!MT5ストラテジーテスターの使い方ガイド

MT5のストラテジーテスターでは、バックテストによりEAのパフォーマンスを確認できます。バックテストの開始手順や注意点を解説します。
update2025.06.17 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00
FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か? FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
キャンペーン
今すぐ申請

次回から表示しない