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露FXディーラーPSB-Forex、ライセンスの取消申請を行う意向

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update 2023.04.28 16:31
露FXディーラーPSB-Forex、ライセンスの取消申請を行う意向

update 2023.04.28 16:31

2020年9月30日までに未決済ポジションの決済を要請

ロシアの国有銀行、Promsvyazbank傘下のFXディーラーであるPSB-Forexが、自主的なライセンスの取消しを求め、ロシア中央銀行へ提出する書類の準備を進めていることが明らかになった。[1]

PSB-Forexは業績低迷により、4年弱続けてきたFX取引サービスを停止する意向であるという。同社は限られた顧客層へサービスを提供しており、事業開始以来、赤字が続いている。2019年通期業績において、PSB-Forexの監査役は損失が続いていることを理由に、ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)に疑念が生じていると警告を発していた。そのため、同社がライセンスを取消したとしても、全くの想定外とは言えない状況だ。

PSB-Forexは顧客に対し、2020年9月30日までにフレームワーク契約(Framework Agreement)終了に関する通知を同社に送付すると共に、同契約終了の5営業日前までに未決済ポジションを閉じることを求めている。仮に顧客がこれらの責任を果たさない場合、全ての未決済ポジションの決済に加え、預入金をフレームワーク契約において顧客が指定した銀行口座へ移管することに同意したものとみなすという。

ロシアのFX市場から撤退するプレーヤーが続出する中、同国の規制当局が如何なる対応策を講じるか注目したい。

release date 2020.08.17

出典元:

ニュースコメント

縮みゆくロシアのFX業界と市場活性化を推進する英国

PSB-ForexがロシアFX市場で事業を停止することにより、同国でライセンスを保有するFXディーラーは、大手銀行グループ傘下の3社のみになる見通しだ。2018年12月末にロシア中銀によるライセンス剥奪をきっかけとして、同国FX業界はロシア地盤の主要銀行が支配し競争原理が働かないばかりか、新型コロナウイルス(COVID-19)禍において、未認可ブローカーによるFXサービスの急増に対する懸念が高まるなど、市場の縮小と混乱が続いている状況だ。他方で、英国はメガバンクを中心とする金融システムによる市場の停滞を打破し、新たなイノベーションを創出すべく、レギュラトリーサンドボックスなどの制度を活用し、フィンテック企業の育成を積極的に支援している。実際に、英国を拠点とする数多くの有力フィンテック企業が、グローバルにサービス展開を図る事例が散見されている。例えば、英国や欧州で最も価値の高いフィンテック企業の一つと評されるレボリュートはオーストラリアでサービス提供を開始するなど、グローバル顧客基盤を急速に拡大させている。またeToroはMarq Millionsを買収し、サービスの拡充を図っている。混迷するロシアFX市場とは対照的に、新たなプレーヤーを積極的に迎え入れ、市場が活性化する英国FX業界は、更なる市場の拡大が期待できそうだ。


Date

作成日

2020.08.17

Update

最終更新

2023.04.28

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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