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ニューヨーク州金融サービス局、仮想通貨のグリーンリストを公開

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update 2021.08.31 15:32
ニューヨーク州金融サービス局、仮想通貨のグリーンリストを公開

update 2021.08.31 15:32

Paxosのステーブルコインを含む主要な仮想通貨が認可される

ニューヨーク州金融サービス局(The New York State Department of Financial Services)【以下、NYDFSと称す】は、仮想通貨取引所によるリスティングおよびカストディアンによる保有を認める仮想通貨の一覧であるグリーンリストを公開した。[1]

このグリーンリストではBinance USD、ビットコイン(Bitcoin)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)、イーサリアム(Ethereum)、ジェミニドル(Gemini Dollar)、ライトコイン(Litecoin)、Pax Gold、Paxos Standard、リップル(Ripple)がカストディアンによる保有を認可されている。一方、リスティングが認められる仮想通貨としてはBinance USD、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ジェミニドル、ライトコイン、Pax Gold、Paxos Standardが選定されているようだ。NYDFSに承認を得た仮想通貨関連企業は、当局に通知することでグリーンリストにあるこれらの仮想通貨を事業に利用できるという。

PaxosのCCO(Chief Compliance Officer)のDan Burstein氏は、同社の仮想通貨がグリーンリストに採用された要因に関して次のようにコメントしている。

PaxosのCCOとして、我が社がコンプライアンスを重視する文化を持つ企業であることを誇りに思っています。我が社は、業界のイノベーターとして世界がこれまでに見たことのない製品を開発しているのです。Paxosのエンジニアとプロダクトマネージャーは新しい製品を開発するにあたってコンプライアンスを優先し、ビジネスデベロップメントチームも新しいパートナーシップを構築する際にはコンプライアンスを考慮しています。加えてオペレーションチームも厳格なコンプライアンス基準に従って顧客のオンボードとサポートを提供しており、情報セキュリティチームは顧客の資産と個人情報を保護するよう努めるなど、我が社の取り組みは他にもまだまだあります。

Dan Burstein, CCO of Paxos - Paxosより引用

最近、PaxosはPaxos Crypto Brokerageと呼ばれる企業向けのサービスをリリースし、事業拡大を図っているようだが、NYDFSのグリーンリストにステーブルコインが採用されたことがどのような結果につながるのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2020.08.11

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨市場の統制を強化するニューヨーク州

米国の中でもニューヨーク州は他州に先駆けて仮想通貨市場の規制に乗り出し、仮想通貨関連企業向けのビットライセンス制度を導入している。また、ニューヨーク州では仮想通貨タスクフォースが立ち上げられており、2020年末までに仮想通貨やブロックチェーン技術に関する調査を進め、州内での規制や税制などのルールを改めて整備することが予定されているという。結果的にニューヨーク州には世界的な仮想通貨関連企業が集まってきているが、銀行秘密保護法やマネーロンダリング防止(AML)などの観点からNYDFSはBittrexへのライセンス発給を拒否するなど、州内の仮想通貨市場を健全に保つよう務めているようだ。今回のNYDFSによるグリーンリスト公開には、仮想通貨市場の管理コストを削減する狙いがあるようだが、これがどのような効果を発揮するのか、今後もニューヨーク州での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2020.08.11

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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