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テルアビブ証券取引所、証券貸付プラットフォームのローンチを予定

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update 2021.08.31 15:32
テルアビブ証券取引所、証券貸付プラットフォームのローンチを予定

update 2021.08.31 15:32

今年11月2日のリリースに向けて開発活動を推進

イスラエルのテルアビブ証券取引所(Tel Aviv Stock Exchange)【以下、TASEと称す】が、分散型台帳技術を用いた証券貸付プラットフォームのローンチを今年11月2日に予定していることが明らかになった。[1]

このプロジェクトは2016年9月に発表されたものであり、最初の概念実証(Proof of Concept)が完了して以降、過去5カ月にわたってベータ版が運用されてきたという。TASEは同プロジェクトを通じて主要な金融商品の貸付を可能にするワンストップサービスを構築することを念頭に、P2P(ピア・ツー・ピア)トランザクションやスマートコントラクト、優れたセキュリティなどを有するプラットフォーム開発を継続している。

TASEのEVP(Executive Vice President)であるOrly Grinfeld氏は、このことについて次のようにコメントした。

ブロックチェーン技術は証券貸付に新しいレベルの安全性をもたらし、このプラットフォームにおけるトランザクションの増加を助長するでしょう。TASEは金融分野で世界的なイノベーションを牽引する立場にあり、資本市場の技術的進歩を戦略的に追求します。

Orly Grinfeld, EVP and Head of Clearing at TASE - TASEより引用

現在、TASEはアクセンチュア(Accenture)やインテル(Intel)、Blockchain Technology Partners【以下、BTPと称す】などのパートナー企業と提携している。TASEはHyperledger Sawtoothと呼ばれるアルゴリズムを基にブロックチェーンを構築しており、その管理プラットフォームとしてBTPのSextantを採用しているようだ。また、TASEはアクセンチュアと共にトランザクションの追跡や分類が可能なスマートコントラクトの開発にも取り組んでいるが、この証券貸付プラットフォームのローンチを予定通りに実現できるのか、今後も同取引所の活動を見守っていきたい。

release date 2020.07.30

出典元:

ニュースコメント

テクノロジーによる変革が進むイスラエル金融業界

テクノロジー先進国のイスラエルは、サイバーセキュリティや国防、インターネットサービスなどの分野で他国をリードする存在となっている。金融分野ではイスラエル証券局がデジタル市場の拡大を促進しており、フィンテックによる変革が進行しているようだ。この流れを受けてTASEはBrokereeとシステム統合を行い、同社の取引プラットフォームに潤沢な流動性を供給することに成功しているという。また、その他の企業ではIsrael Discount BankがIntegralと提携し、電子FX業務の自動化と取引テクノロジーの強化を試みている状況だ。TASEはブロックチェーン技術や仮想通貨を取り込むことで革新的なサービスを生み出そうとしているが、同取引所の試みがどのような成果を上げるのか、今後もイスラエルでの動きに注目していきたい。


Date

作成日

2020.07.30

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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