Select Language

ブロードリッジ、金融サービス業者Financial Database Servicesを買収

ブロードリッジ、金融サービス業者Financial Database Servicesを買収

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
ブロードリッジ、金融サービス業者Financial Database Servicesを買収

update 2021.08.31 15:29

コンプライアンスなどの分野で革新的サービスの提供を模索

米国・ニューヨークを拠点とするフィンテック企業であるBroadridge(本社:5 Dakota Drive, Suite 300, Lake Success, NY 11042[1])【以下、ブロードリッジと称す】は8月4日、金融サービスプロバイダーであるFinancial Database Services(本社:9920 Pacific Heights Blvd. #430 - San Diego, CA 92121[2])【以下、FDSと称す】を買収したことを発表した。

今回の買収に際し、ブロードリッジのウェルス・キャピタル市場ソリューション部門北米地域ヘッドを務めるMichael Alexander氏とFDSの社長を務めるDavid Woltman氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

FDSの買収は、我が社のウェルスマネジメントサービスの強化と顧客基盤の拡大を図る最新の事例となります。支払い管理やコンプライアンスは変革が求められており、今回の買収をきっかけとして、業界をリードするサービスを提供していくことを楽しみにしております。

Michael Alexander, head of North American Wealth and Capital Markets Solutions for Broadridge - Broadridgeより引用

より多くのお客様に革新的なソリューションの提供を続けていくために、業界の有力プレーヤーであるブロードリッジの傘下に収まり、協働していくことを喜ばしく思っております。

David Woltman, President of Financial Database Services - Broadridgeより引用

2007年に創業したブロードリッジは、証券処理の自動化やポートフォリオ管理、取引データの収集・分析・レポーティング、議決権代理行使など多岐に亘るサービスを手掛け、北米市場において債券及び株式の日次平均取引金額が5兆ドルを超えるフィンテック企業だ。同社は、ニューヨーク証券取引所に上場しており、代表的なベンチマークであるS&P500にも組み込まれている。また、本拠地のニューヨークを始め、東京、ロンドン、トロント、フランクフルト、シンガポールなど世界各地にネットワークを張り巡らせ、フォーチュン誌の世界で最も称賛される企業賞(金融データサービス部門)を獲得するなど、グローバルに圧倒的なプレゼンスを確立している。一方のFDSは、ウェルスマネジメント業界向けの支払い管理や取引業務処理の効率化、取引サーベイの自動化やルールエンジンの構築などのコンプライアンスサービス、そしてアドバイザリー業務申請・更新・レポーティングといった規制に対応した効率的で収益性の高いレグテックソリューションを提供している。今回、ブロードリッジにとっては、目まぐるしく変化する規制環境のなか、需要の拡大が見込まれる分野において高付加価値ソリューションを提供するFDSを買収することで、更なる取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.09.06

出典元:

ニュースコメント

フィンテック・レグテック企業との協働が求められる海外FXブローカー

欧州を始めグローバルに規制が強化されるなか、海外FXブローカーは、効率的に規制に対応することが求められている。また、米国のミレニアル世代に代表されるように、従来とは異なる顧客ニーズを把握すると共に、既存のサービス構造からの変化にも対応しなければならない。各ブローカーがこのような市場環境に順応し、革新的なソリューションを提供するためには、先進的なテクノロジーを活用するフィンテックやレグテック企業との提携や買収を通じて、高付加価値機能を提供できる体制を整備する必要性が高まっているといえる。そして実際に、GAINがValidusプラットフォームをリリースしたほか、サクソバンクがTradesocioと提携するなど、海外FXブローカー各社は積極的にフィンテック・レグテック企業との協働を推し進めている状況だ。ブレグジットに揺れる英国では、FCAがCFD規制策の最終版を公表するなど、今後も世界各国で規制を強化する方針であることから、ブローカーは矢継ぎ早に打ち出される各規制に効率的に対応すると共に、新たな付加価値を創出する経営体制の構築が急務になるといえるであろう。


Date

作成日

2019.09.06

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

Exnessの出金方法から銀行振込が消えた!復旧の見通し立たず代替手段への切り替え必須か

2025年8月、海外FX業者のExnessの出金ページから国内銀行振込が削除されました。サポートは「復旧時期は未定」としており、今後は完全に銀行振込が使えなくなる可能性もあります。銀行振込でしか出金したことがない方は、代わりの決済方法を用意する必要があります。
update2025.08.06 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00
口座開設で15,000円のボーナス 口座開設で15,000円のボーナス

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル