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Brokeree、新たなリスク管理ツールをリリース

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update 2022.07.04 17:32
Brokeree、新たなリスク管理ツールをリリース

update 2022.07.04 17:32

拡大するリスク管理分野の需要取り込みを模索

ブローカー向けソリューションの開発、提供を手掛けるBrokeree Solutions(本社:Tornimae, 5, Tallinn, Estonia[1])【以下、Brokereeと称す】は、Meta Trader 4【以下、MT4と称す】とMeta Trader 5【以下、MT5と称す】を利用する顧客を対象に、Exposure Managerと呼ばれる新たなリスク管理ソリューションの提供を開始することを発表した。

Exposure Managerを活用するFXブローカーは、MT4やMT5サーバー、もしくは他のMetaTraderサーバーを経由して、様々なリクイディティプロバイダー(流動性供給業者)へのアクセスが可能になるという。また、複数のMetaTraderサーバーから厳選した口座をグループ化し、清算機関を用いたヘッジング取引を行うことで、より的確なリスク管理を実践できるとのことだ。加えて、2019年6月にBrokereeはTrade Analyticsをリリースしており、FX分析が可能な同ツールとExposure Managerを活用することで、ブローカーは不正取引の疑いがある口座を容易に検知できるようになるほか、ヘッジング取引を用いたリスクの軽減を図ることも可能になるとのことである。

新たなリスク管理ツールのリリースに際し、BrokereeのCEOであるAndrey Kamyshanov氏は以下のようにコメントしている。

FX取引には固有の課題があり、多くのブローカーがリスクを的確に管理できておりません。我々は効果的なリスク管理に対する需要の高まりから、ブローカーが不正取引の疑いがある口座を素早く検知するためのツールとしてExposure ManagerやTrade Analyticsをリリースしました。

Andrey Kamyshanov, CEO of Brokeree - LeapRateより引用

なお、2019年4月にBrokereeは、MT4やMT5、PAMM(経験豊富なファンドマネージャーがユーザーから委託された資金を運用する投資手法)を利用する顧客向けにボーナスプログラム管理システムを開発したほか、BrokereeはMT5向けコピートレードツールをリリースするなど、積極的に新たなソリューションの提供を行っている。そして今回、Brokereeは需要が拡大するリスク管理の分野において新ツールをリリースしたことにより、更なる顧客利用拡大が期待できそうだ。

release date 2019.07.31

出典元:

ニュースコメント

アービトラージリスクの軽減に期待

2013年に設立されたBrokereeはエストニアに本拠地を置き、FXブローカー向けソリューションの開発、提供を行うフィンテック企業だ。同社の提供するサービスは、米国最大のFXブローカーであるForex.comを運営するGain Capitalにて採用されるなど、高品質な各ソリューションには定評がある。昨今の世界的なFX取引量の減少により、GBE BrokersがdiscountFXを始動させ、トレーダーのニーズを最大限サービスに反映させた事に代表されるように、ブローカーは顧客獲得のためにより魅力的な取引環境を整備する必要性に迫られている。その結果として、ブローカーが採用する取引手法が多様化する傾向にあり、顧客の注文を全てインターバンク市場に流すA-book、顧客の注文を全てブローカーがヘッジするB-book、そしてその複合型であるハイブリッドモデルの3タイプが混在する結果となっている。今日ではハイブリッドモデルを採用する多くのブローカーが、レイテンシー・アービトラージ(通信遅延等を利用した裁定取引)のリスクに晒され、多額の利益を失っている状況であるという。今回Brokereeが発表したリスク管理ソリューションを活用することで、ブローカーでのアービトラージリスクの軽減が期待されており、各ブローカーで導入が進むことが予想される。タイムリーにブローカーのニーズを把握し、斬新なソリューションの提供を続ける同社の今後の発展に期待したい。


Date

作成日

2019.07.31

Update

最終更新

2022.07.04

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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