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FXCM、2019年2月期の取引データを公表

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update 2022.05.26 15:19
FXCM、2019年2月期の取引データを公表

update 2022.05.26 15:19

注力分野である仮想通貨のスプレッド縮小を実現

海外FX・CFDブローカーであるFXCM Group, LLC(本社:20 Gresham Street, 4th Floor, London EC2V 7JE, United Kingdom[1])【以下、FXCMと称す】は3月11日、2019年2月期の取引データを公表した。

FXCMは2019年2月期のFX及び仮想通貨取引それぞれにおいて、平均スプレッドとスリッページの改善を実現できたという。まずFX通貨ペア取引の中でもユーロ/米ドル、ポンド/米ドル、金スポット/米ドルのスプレッド平均はそれぞれ0.2、0.6、35.6pipsであったとのことだ。また仮想通貨ペアのビットコイン(BTC/USD)取引に関しては、FXCMがビットコインCFDを開始した2018年10月期の44pips、2019年1月期の26.9pipsと比較して、2月期には25.8pipsとなりスプレッドの縮小傾向は継続している模様である。なお、2019年1月にFXCMはイーサリアムCFDを開始したほか、2月下旬にはFXCMはライトコインCFDを開始し、需要が高まる仮想通貨関連サービスの強化を図っている状況だ。そのイーサリアム(ETH/USD)とライトコイン(LTC/USD)それぞれの2019年2月期のスプレッド平均は1.9、0.65pipsで着地したようである。

またFXCMの顧客全体の2019年2月期プライシング・スリッページ状況を確認すると、67.1%が注文通り(スリッページなし)に約定され、22.7%が顧客に有利なスリッページでの約定、10.2%は顧客に不利なスリッページでの約定という結果になっている。執行スピードに関しては、平均20ミリ秒を実現させたという。

加えて金融商品別の取引状況を見ると、仮想通貨ペアの代表格であるビットコイン(BTC/USD)はスプレッド平均は25.8、実行スプレッド(仲値と取引価格を用いた執行コスト)が26.0、スリッページなしの約定の割合が89.2%、有利なスリッページ発生割合は2.8%、不利なスリッページ発生割合が8.1%となっており、FXCMの顧客全体の取引詳細と比較してスリッページなしの割合が高いことから安定した取引環境を提供できたと言えよう。一方で、FX通貨ペアの中でも積極的に取引が行われたユーロ/米ドルのスプレッド平均は0.2、実行スプレッドも0.2、スリッページなしの約定の割合が72.7%、有利なスリッページ発生割合は16.2%、不利なスリッページ発生割合が11.1%となっている。

2019年2月期の取引データの公表に際し、FXCMのCEOであるBrendan Callan氏は以下のようにコメントしている。

我が社が提供する多くのCFD商品に関して、2月期はデータ公表以来最高水準のスプレッドとスリッページを示すことができました。我々は引き続き取引の質向上に注力し、顧客にとってより有利となる競争的なプライシングの提供を目指して参ります。また我々はライトコインCFDの取り扱いを開始し仮想通貨CFDサービスの拡充を図っており、ビットコインやイーサリアム、ライトコインといった仮想通貨分野においても、我が社の高い執行能力を示すことに自信を持っております。

Brendan Callan, CEO of FXCM - Global Newswireより引用

今後も、FXCMが継続的に取引データの公表及びスプレッドやスリッページの改善を示し、より透明性の高い取引と優れた執行力を提供することで、顧客取引の更なる拡大が期待できそうだ。

release date 2019.03.13

出典元:

ニュースコメント

設立20周年のFXCM、今後も高い透明性とサービスの拡充を目指す

今年設立20周年を迎え、先月から「20周年記念キャンペーン」を開催し、今多くの顧客からも注目されているFXCMは、サービスの充実度に加え、競争力の高い取引データを開示することで、透明性と付加価値の高いサービスの提供を目指しているようだ。今年1月には、より競争的なスプレッドと最高水準のトレーディング環境の提供を目指し、FXCM ProがGold-iのMatrix Netを活用していくことを発表している。このプラットフォームを活用することで、FXを始めCFD、仮想通貨といった金融商品を取引する際、リクイディティ管理を行い、更なる顧客獲得機会の増加と収益の拡大を狙っているようだ。また、FXCMはトレーディングセントラルの分析ツールを活用することも発表しており、これにより、FXCMの顧客向けに、専門家による精緻な市場分析や、リスクリターン率などの情報を提供可能にしている。昨今、ESMAによる規制強化も進む中、同社の顧客への情報提供や、システムへの投資を惜しまない姿勢は、きっと顧客からも好評を得ることだろう。昨年より仮想通貨CFDサービスを強化するなど、さらなるサービスの拡充を図っていくとともに、透明性の高いサービス提供を目指す同社の今後に大いに期待したい。


Date

作成日

2019.03.13

Update

最終更新

2022.05.26

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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