Select Language

SBIホールディングス子会社が仮想通貨ウォレットサービスに出資

SBIホールディングス子会社が仮想通貨ウォレットサービスに出資

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:27
SBIホールディングス子会社が仮想通貨ウォレットサービスに出資

update 2021.08.31 15:27

既存金融サービスとの連携を視野に入れて150万ドルの投資

大手金融企業のSBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区六本木一丁目6番1号[1])【以下、SBIと称す】は、完全子会社のSBIクリプトインベストメント株式会社【以下、SBIクリプトインベストメントと称す】を通して、仮想通貨向けのモバイルウォレットサービス、BRDウォレットを手掛けるBreadwinner AG【以下、BRD社と称す】に出資したことをプレスリリースにて発表した。[2]

アンドロイドやiOS向けのスマートフォンアプリケーションとして世界170ヶ国に提供されているBRDウォレットは、180万人のユーザー数を誇り、前年末には月間アクティブユーザー数が24%増加するなど、今最も勢いのあるウォレットサービスのひとつだといえる。発表によると、SBIによるBRD社への出資は、既存の金融サービスと仮想通貨をつなげる新しいサービスの構築、および、SBIグループが展開するデジタル資産関連事業とのシナジー効果を生む狙いがあるという。今回、SBIがシリーズB(スタートアップ中盤)の投資ラウンドで、BRD社に投じた資金は150万ドルに上ると伝えられている。

BRD社のCEOであるAdam Tradman氏は、SBIから出資を受けたことに関して、同社が過去4年間、北米市場で築き上げた成功をアジア市場へ展開するための大きな助けとなると語っており、日本の大手金融企業との提携はグローバル市場での長期的な成長戦略において重要な意味を持つと評価している。また、これと同時にBRD社は、決裁業者のCoinifyとのパートナシップを結んだことで、SEPA(Single Euro Payment Area、単一ユーロ決裁圏)での仮想通貨購入が可能となったことを発表し、積極的に事業展開を行なっていることを示した。SEPAの導入により、ユーザーは、SEPAの対象となる34ヶ国の銀行を通してビットコインなどの仮想通貨が購入できるようになるという。

CoinifyのCCO(Chief Commercial Officer)であるRikke Staer氏は、このパートナーシップについて以下のようにコメントしている。

我が社は、分散型金融プラットフォームとして実績のあるBRD社から、SEPA取引のサービサーとして選ばれたことを喜ばしく思います。BRD社は、仮想通貨分野のパイオニア企業のひとつで、彼らのプラットフォーム上で欧州市場でサービスを展開できることに期待しています。

Rikke Staer, CCO of Breadwinner AG - PR Newswireより引用

SBIからの資金提供以外に、60億相当の資金をビットコイン(Bitcoin)とイーサリアム(Ethereum)で保有していることが報道されているBRD社だが、潤沢な資金を背景に今後も継続的な成長が期待されている。

release date 2019.01.28

出典元:

ニュースコメント

新規事業への投資を拡大するSBIクリプトインベストメント

SBIクリプトインベストメントは、SBIグループにおけるベンチャーファンドの役割を担っており、新興テクノロジー分野である仮想通貨関連企業への投資業務を行なっている。昨年、マネックスがコインチェックを36億円で買収した他、ハッキング被害を受けたZaifに対し、金融支援を締結したフィスコが、Zaifの事業を買収する結果となったように、SBIクリプトインベストメントがグループ全体の仮想通貨事業への入り口となり、既存のグループ企業との相乗効果を高めることが期待されている。2018年には、ブロックチェーンを用いた予約システムや情報管理システム、その他サービスを開発する、台湾のイーコマース事業者のOwlTingへも出資を実施している。OwlTingのホテル予約サービスであるOwlNestにおいては、既に世界400箇所以上のホテルで導入が完了しており、2019年には新たに3万ものホテルパートナーの獲得が見込まれているという。従って、ブロックチェーン上での決済需要が生まれることが予測されるが、今後、グローバル展開が進めば、BRDウォレットがその有効なソリューションとして利用される可能性は高いであろう。


Date

作成日

2019.01.28

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

USDT・USDCのステーキング先はどこがおすすめ?年利やリスクをチェック

USDTやUSDCのステーキング利率は、預け先やサービスによって変わります。当記事では、BybitやBinanceなどの取引所ごとのステーキング利率を比較します。USDT・USDCをステーキングするリスクも解説します。
update2025.04.10 19:00

仮想通貨INITの将来性は?アプリチェーン統合レイヤー1「Initia」の特徴や評判

仮想通貨INITは、複数のアプリチェーンを統合するレイヤー1ブロックチェーン「Initia」のネイティブトークンです。当記事では、INITの将来性やSNSでの評判、Initiaの特徴などを解説します。
update2025.04.24 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル