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ビットウォレットがビットコインキャッシュの取引を再開

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update 2021.08.31 15:27
ビットウォレットがビットコインキャッシュの取引を再開

update 2021.08.31 15:27

Bitcoin ABCのみをサポートする方向

今月10日、仮想通貨のオンラインウォレットサービスを提供するbitwallet PTE LTD(本社:#18-96, THE CENTRAL, 8 EU TONG SEN STREET, SINGAPORE[1])【以下、ビットウォレットと称す】は、先日のハードフォークで分裂したビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の取引を再開したことを発表した。

ビットコインキャッシュがBitcoin ABCとBitcoin SVの2種類の通貨に分裂することを受け、混乱を避けるための対応として、ビットウォレットは、ビットコインキャッシュの取引停止を決定し、11月14日で取引を終了することを発表していた。しかし、今月になってビットウォレットは、2種類の通貨のうちBitcoin ABCのみをサポートすることを表明しており、交換、売買、送金、入出金などのすべての取引を再開することを伝えている。ユーザーが保有していたビットコインキャッシュは、同数のBitcoin ABCに変換され、引き続きビットウォレットのプラットフォーム上で利用が可能だという。Bitocin SVに関しては、ハードフォークによる付与もなく、ウォレットへの送金も受け付けていないということで、完全にサポート対象外となっている。[2]

そもそも、ビットコインキャッシュの分裂は、異なるブロックチェーンに互換性を持たせるアトミックスワップ実装やスケーラブルな新しいシステムを目指すBitcoin ABCと、ビットコイン(Bitcoin)の原案者とされているサトシ・ナカモト氏の基本理念に立ち返るBitcoin SVの間で、開発に対する方向性の違いが生じたことが原因となっている。この開発理念の対立は、それぞれの陣営が主要なマイニングプールを中心に支持者を巻き込み、ハッシュパワーの多寡を激しく競い合うハッシュ戦争にまで発展しているのが現状だ。11月末、Bitcoin SVを率いる大手マイニングプールのCoinGeekが、ハッシュ戦争の締結を模索するブログコメントを出しており、この争いも緩やかに収束に向かうことが予測されている。

しかしながら、両者にリプレイプロテクションが実装されていないことから、ビットコインキャッシュの分裂騒動は完全に決着がついたとは言えず、ユーザーや仮想通貨取引所などの懸念要因となっているようだ。リプレイプロテクションとは、ハードフォークした仮想通貨の二重支払いを防止する機能で、いわば、ひとつのブロックチェーンから派生した仮想通貨を別の異なる通貨と認識させる役割を担っている。過去には、このハードフォークの脆弱性をついたリプレイアタックにより、大量のイーサリアムが盗難にあったこともあり、今回のビットコインキャッシュの分裂では、各取引所や事業者が慎重な対策を行なっているという。

今の所、リプレイプロテクションの実装は、2019年の第1四半期ごろを予定しており、その後、ビットコインキャッシュから分裂した2つの通貨は、それぞれ異なる通貨として別々の道を歩むことになる。

release date 2018.12.10

出典元:

ニュースコメント

分裂に対して異なる対応を取る各社

今回のハードフォークに際して、ビットウォレットは、一方の通貨をサポートしないことを選択しているが、その他の取引所や事業者はそれぞれ違った対応を見せているようだ。米国の大手取引所のポロニエックスは、Bitcoin ABCとBitcoin SVの両方を取り扱っていたが、Bitcoin ABCの入出金を停止しており、再開へ向けたメンテナンスを行なっている。また、世界最大級の規模を誇るバイナンスは、ビットコインキャッシュを保有するユーザーに対し、両方の通貨を1対1の割合で配布すると同時に、取引や入出金に関してはブロックチェーンやウォレット利用での安全性が確保されてからの対応になることを明らかにしている。最近サービスの再開を開始した日本のコインチェックは、Bitcoin ABCを正式なビットコインキャッシュの後継と位置付けており、Bitcoin Cashの表記で取引を再開させている。取引を再開させた仮想通貨取引所については、リプレイアタックのリスクが懸念されるが、それぞれフォーク後の通貨の出金履歴(Unspent Transaction Output, UTXO)をシステムに参照させるなどして、対策を講じているようだ。


Date

作成日

2018.12.10

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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