Select Language

欧州証券市場監督局、FX・CFD業界における規制の見直しを発表

欧州証券市場監督局、FX・CFD業界における規制の見直しを発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.28 12:39
欧州証券市場監督局、FX・CFD業界における規制の見直しを発表

update 2022.01.28 12:39

MiFID IIの導入に伴い、ESMAの権限が拡大

欧州証券市場監督局(The European Securities Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は、FXとCFD業界に対して、新たな規制措置の実施を検討していることを明らかにした。ESMAは、公式声明にてFXやCFD商品の提供においても、バイナリーオプションと同様に懸念があることを強調した。

昨年末、英国金融サービス機構(The UK Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】が、レバレッジ制限やボーナス付与の禁止などの規制強化に乗り出したが、現在、ESMAも同様の措置を模索しているようである。

ESMAの見直しにより、FCAもFXとCFDのレバレッジ規制の実施を延期し、ESMAとの取組みを調整することを発表した。

来年から実施が予定されている第二次金融商品市場指令(Markets in Financial Instruments Directive II)【以下、MiFID IIと称す】では、ESMAの権限が拡大されている。ESMAの権限について、MiFID IIの第40条では、以下のように定められている。

ESMA及び各国の規制当局は、金融商品のマーケティングや販売をモニタリングし、特定の金融商品若しくは特定の特性を有する金融商品のマーケティングや販売を禁止することが可能である。ただし、ESMAの介入は、各国の規制当局が措置を講じるまでの一時的なものとされる。

MiFID II第40条より一部引用

ESMAは、既存の規制に対して、消費者保護の観点において、確実性が不十分な可能性があると意見している。その為、ESMAは、投資家のリスクを最小限に抑えるべく、介入権限の行使を検討している。 これは、MiFID IIに基づく新しい規制の枠組みの一部に取り入れられており、ESMAは、マーケティング活動や特定金融商品の流通または販売、いくつかの金融活動を一時的に禁止、もしくは制限する権限を有することになる。

ESMAは、声明の中で次のようにコメントを発表している。

ESMAは、FXやCFD、バイナリーオプションの様な投機性の高い商品を個人投資家に提供することに関して、長い間懸念を抱いてきました。ESMAは、 これらの分野において、コンバージェンス作業のモニタリングや管理を続けていきいます。

PRODUCT INTERVENTION - GENERAL STATEMENTより一部翻訳

MiFID IIは、ESMAの承認を得た上で、2018年1月3日から適用されることが予定されている。

release date 2017.06.29


Date

作成日

2017.06.29

Update

最終更新

2022.01.28

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル